雑記

元ニートが感じた「働くと幸せになれる」という理屈の真実と嘘

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「立派に働いてこそ一人前」「働かないと幸せになれない」「労働しなんて論外だ」。
日本ではこうした労働観念がいまだに多く根付いています。
「働くと幸せになれる」って本当なの?
ひきこもりニート経験者であるぼくが、実際に会社員として働くようになって感じたことをお伝えします。

働くことによるメリット

「普通」の生活ができる

言うまでもありませんが、人が働くことの最大の理由は「お金のため」です。
生きるためのお金、生活費を稼ぐためです。

「金なんかのために働くのはおかしい」「お金よりもっと重要なことがある」という人も、「それならなぜあなたは無給で働いていないのですか?」と返すと大抵黙り込みます。

そう、お金です。
生きるためのお金を稼ぐために我々は働くのです。

働けば生きていけます。
それが労働の最大のメリットです。

できることが増える

働けば生活費以外のお金に余裕ができるので、様々なことに余剰資金を使えるようになります。
欲しいアイテムを買ってもいいですし、どこかへ旅行することもできます。アーリーリタイアするために貯金もできますし、副業のために自己投資することもできます。これまでよりちょっと栄養価が高くて美味しい料理を毎日食べられるようにもなるでしょう。

できることが増えるというのは、可能性が増えるということです。
不確定要素に満ちた人間の人生において、可能性の高さを入手できるのは大きな利点です。

モチベーションが上がる

逆説的ですが、働くことで「働くこと以外」のモチベーションが向上します。

かつてブラック企業で働いていたぼくは、そこから脱出してニート生活を始めました。
「今まで忙しくて楽しめなかった分、思いっきり遊ぼう」とアニメやゲームに明け暮れる日々を送りました。

ところが一週間ほど経ってみると、あれほど面白かったはずの「遊び」が面白くなくなっていったのです。
なぜでしょう。
ブラック企業時代に見つけたわずかな時間で遊んだゲームが、こんなにもめんどくさく感じてしまうなんて。

その答えは「遊びが日常になってしまったから」です。
毎日毎日同じようなことをして過ごしていれば、当然のように「飽き」が来ます。
「どうせ明日も遊べるし」と思ってしまえば、今日急いで遊ぶ必要もありません。
何事に対してもモチベーションが低下していき、やる気をなくし、怠惰になっていきます。

働いていると、仕事に取られた時間分を取り戻そうと活動するので、メリハリのある人生になります。
実際、再び会社員になって少ない時間の中遊んだゲームやアニメは、ニート時代とは比べものにならないほど面白く感じました。

実際に体験してみないとわかりにくいものがありますが、「メリハリのある人生になる」というのも働くことのメリットと言えるでしょう。

人間関係が生まれる

ニートの何がつらいかというと「刺激のない退屈な毎日」を延々と過ごさねばならないことです。
いや、本当にかなり精神に来ます。
「何かに一生懸命な人」がものすごくカッコよく見えて、「熱いことをしたい」という気持ちになります。まあ大抵その後「やっぱりめんどくさいから止めよう」と怠惰な日々に戻るのですが。

働き始めると、引きこもっていた日々が夢かと思えるほど多くの人間に囲まれた生活が始まります。
その全てが楽しいかというとそんなことは全くありません。人間関係が生み出す理不尽な軋轢の困難は時に筆舌に尽くしがたいほどです。

ですが、そんな中で生まれる友情や恋愛感情は何にも勝る宝物です。
端的に言うとアニメやゲーム中に感じた「うわあこんな友達ほしい」「こういう人と恋人になりたい」といった果てしない目標の第一歩である「最初にまずその誰かと知り合う」段階に至れるのです。

働くことによるデメリット

時間が失われる

最大のデメリットです。

従量制労働が主流の日本では、働けば働いただけ給与がもらえます。
働いた分だけお金がもらえますが、それだけの時間が当然失われます。

当たり前の話ですが、働く時間というのは人生の時間です。
人生の時間の大部分を働くことに費やすと、その人の人生は「よく働いただけ」のものになってしまいます。
注意しないと一生が「生きるために働く」ことのみに終始する結果になりかねません。

時間は大事ですが、生きるためには時間を削って働かねばならない。
折り合いをつけるしかありませんが、もし働かずに暮らしていけるならそれはとても素晴らしいことです。

ストレスを抱える

「ストレスのない仕事なんてない」と言われるほど労働にストレスはつきものです。

特に日本のような過剰な労働信仰・固定観念が根付いた国では、上司や同僚との軋轢はすさまじいものがあり、毎年多くの自殺者が後を絶ちません。

ぼくもいろいろな職を経験しましたが、ストレス皆無な職場などほぼありませんでした。上司・同僚はもちろん、顧客や取引先、職場環境や労働倫理など胃の痛くなる要素はあらゆるところに潜んでいます。
もちろん「ほとんどストレスが無くて楽しい」という仕事もあるにはありましたが、それでも月に2回くらいの割合で落ち込むような状況が発生していました。

「何年働いても全くストレスフリーなものすごく素晴らしい職場」なんてものは、現実的にほぼ存在しないと考えていいでしょう。

思考停止する

これです。これがかなり重大です。
ある職に就いていると、その職場内のみでしか通用しない理論が「常識」だと思い込んでしまうようになります。
ブラック企業によくあるアレです。

「気持ちをしっかり強く持てば大丈夫だろう」と考えがちですが、これが意外に手強いのです。

現代人は、1日の起きている時間の大部分を仕事関係に費やします。
必然、仕事の尺度でものごとを考えるようになります。
それが数ヶ月数年続くと、恐ろしいことに「仕事での常識が世界の常識」だと思い込むようになってしまいます。

なぜでしょう。
あれこれ考えるのが面倒になるからです。
これこそが思考停止の罠です。

ぼくは仕事をしたら幸せになれたのか?

仕事をやってみて気づいた「良いところ」「悪いところ」は色々あります。

結論から言いますと、ぼくは仕事をして幸せになれました。
ニート時代に比べれば。

ニートの時は無感動な日々が続き、何をやっても色あせた記憶しか残らない毎日でした。
仕事をするようになって、確かに生活にメリハリが増え、いろんなものごとが輝いて見え、友人も増え、あらゆることへのモチベーションが上がりました。

ただし、そう思える職に就くまでに5回ほど転職しました。
そうして働いている環境で、過去の自分を振り返り、現在の状況と比較して、「ああ今の方が生きているな」と思えたのでした。

それ以前の4つの職場で考えていたことは……「やっぱりニートに戻りたい」「働きたくない」でした。

まとめ:働けば比較的幸せになれる。ただし仕事は選ぶべき

総括すると、仕事をすることで幸福になれます。
ですがもちろん、そう思える職場で働いているのが大前提です。

「やばい。なんでこの仕事こんなにキツいんだ。死にそう。辞めたい」と感じたら、迷わず辞めましょう。
次の職場もダメだったら、そこも辞めましょう。
そうして最後に「まあここなら以前より幸せだ」と感じられる職に就ければいいのです。

ただ、転職を繰り返すのも何かと不安定なものです。
おすすめなのは副業を始めること。
毎日少しずつでもコツコツやっていれば必ず結果は出ますし、精神安定剤にもなります。何よりそれが講じて副業が本業になったりもします。

多くの人にとって、「働くこと」はあくまでも生活費を稼ぐ一手段にすぎません。
目的ではなく手段です。
「働くこと」のみに惑わされず、常に「過去の自分」と比較することで自らの現在位置を確認し、針路が外れていれば軌道修正するクセをつけていきましょう。

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