宮古島観光・移住

宮古島のドイツ文化テーマパーク「うえのドイツ文化村」に行ってきた

投稿日:

どこまでも晴れわたる空の下、南国の美しい海を眺めながら宮古島をドライブしていると、南部で一風変わったエリアに遭遇します。
立ち並ぶのは、中世ヨーロッパ風の建築物。そしてお城。
保有資料の価値の高さでその名を知られる宮古島のテーマパーク「うえのドイツ文化村」をご紹介します。

うえのドイツ文化村とは

いかにも東京の上野にありそうな名前ですが、実際は沖縄の宮古島の上野にあるテーマパークのことです。
旧上野村とドイツとの交流が元となり建設されたもので、ドイツ文化をテーマにしています。

古城を模した記念館、宿泊施設、レストランなどを擁し、実物の「ベルリンの壁」があったりドイツの首相が訪れたりと日独の文化交流拠点としても有名になっています。

うえのドイツ文化村へ

うえのドイツ文化村があるのは宮古島南部。
宮古空港からは車で15分ほど。
シギラリゾートから比較的近い場所です。

駐車場。
何十台も停まれるほど超広大です。

この日は平日。かなり空いていました。

うえのドイツ文化村入口。
開放的な南国の海の近くに突如として現れる、広大な西洋風の建築群。

園内説明板。

園内入場は無料ですが、いくつかの施設利用の際は有料チケットが必要になります。

リフレッシュパークプール

全天候型屋内プール。
幼児用プールやウォータースライダーがあり、屋外には海水プールも。
利用料金はおとな(高校生以上)500円、こども350円。

シースカイ博愛

半潜水式水中観光船。
宮古島南岸エリアのリーフ内を航行します。
半潜水式ということで、船内ではガラス越しに色とりどりのサンゴ礁や熱帯魚を見ることができます。
運行は日に7回で、1回約45分ほど。
利用料金はおとな(高校生以上)2,000円、こども1,000円。

キンダーハウス

ドイツ語で「子供の家」という意味の展示館。
グリム童話に関する資料、ドイツの人形やおもちゃ、絵本、パズル、幼児用遊戯スペースなどもあり、名前通り子供のための館といったコンセプトです。

このテーマパーク内で最も歴史的価値のある資料が存在するのもここです。

館内の目立つ場所に置かれているのは本物のベルリンの壁
高さ3.6メートル、幅1.2メートル、重さ2.6トンにも及ぶこの壁は、ベルリン分断の象徴となったブランデンブルク門前の無傷の壁52個を東ドイツ通商公社が共産軍基地内に保管したものの中から選んだもの。

まさか世界的にも貴重な歴史的遺産を、何の関係もなさそうな沖縄の宮古島で目にすることができるとは……。

ベルリンの壁やドイツ民主共和国(東ドイツ)に関する写真や文書といった歴史的資料がパネルにて展示されています。

左上の写真は「ベルリンの壁の有刺鉄線を超えて亡命する東ドイツ警官」として有名なコンラート・シューマン氏とそれを捉えた1枚。
教科書にも登場するほど有名な写真で、ベルリン封鎖の事実を当時の世界に知らしめ衝撃を与えました。

ベルリンの壁から徒歩3秒でかわいい人形の部屋やグリム童話の絵画の部屋が。

これからこの世界を担って立ち上がるこどもたちに、人類の過去の過ちを学んでほしい、願わくば悲劇を繰り返すことのないよう––。
そういう意味なんだと思います。たぶん。

なおキンダーハウスの利用料金は大人210円、こども100円です。

ドイツ商船遭難之地碑

上野村指定文化財(史跡)となっている石碑。

1873年7月12日、ドイツの商船エル・イ・ロベルトソン号が航行中に台風に遭い、宮古島の上野宮国沖のリーフに座礁難破しました。
これに気づいた宮古島の住民は、激浪の海にサバニ(舟)を漕ぎ出して乗組員の救助に成功します。
1ヶ月にわたる看護と生活扶助を受けたドイツ人乗組員たちは無事本国に帰還し、これを知った時の皇帝ヴィルヘルム1世は宮古島住民の博愛の心を称えるため軍艦を派遣し、宮古島に「博愛記念碑」を建立しました。

このテーマパークの礎ともなった石碑です。

博愛パレス館

休館中。

ハート岩

博愛パレス館のすぐそばの細道を進んでいくと……。

「幸せのハート岩」と題された岩礁が。
干潮の時間になるとハートの全容が見えるらしいのですが、あいにくこの日は満潮・曇天・波高しの三重苦。
日頃の行いが悪かったせいでしょうか。
まことに申し訳ありません。

公園

こどもが遊べるスペース。
楽しそう。

博愛記念館

ベルリンの壁が保管されているキンダーハウスと並び「うえのドイツ文化村」の目玉となる記念館。
ライン河地方で唯一中世騎士時代の姿をとどめるドイツの古城「マルクスブルグ城」を原寸大で再現して建てられたものです。

入館料はおとな750円、こども400円。

博愛記念館(マルクスブルグ城)は全8階構成。
美術品や骨董品、資料や再現展示室などによりドイツ文化に触れることができます。

1階:受付

受付。
入館チケットを購入できます。
おみやげコーナーも併設されています。
さらにドイツビールやドイツのおつまみを取り扱っている簡易バーがあるので、ドイツの味を楽しめます。
この日は車で来たので血の涙を流しながらドイツビールをあきらめました。

また、中世衣装体験コーナーが展開されており、ドイツの民族衣装を試着して記念撮影することもできます。

2階:資料展示階

中世ドイツ古城「マルクスブルグ城」のキッチンや食卓の再現室、ドイツ商船救助に関する資料展示コーナー、ドイツ元首相来島記念資料展示コーナーなどがあります。

3階:資料展示階

前半はライン博物館の美術品展示。
かなり本格的です。

中盤は「ドイツの暮らし」に関する資料がいろいろ展示されています。
ビール、ソーセージ、パンなどの解説に力が入っておりお国柄を感じます。

後半はマルクスブルグ城における「婦人の間」「騎士の間」「礼拝堂」を忠実に再現した部屋が続きます。
誰もいない時間帯だったので、ひとり中世欧州にタイムスリップしたかのような心地でした。

4階:チャペル

キリスト教式の結婚式を挙げることができる、宮古島有数の本格式チャペル。
見学の際は事前連絡が必要です。

8階:展望台

地上42メートルの高さで360度のパノラマを楽しめる最上階。
晴れた日は美しい太平洋が拝めます。

ドイツ船が難破した場所も視認が可能な、この地区有数の高台スポットとなっています。

ステーキ&グリル「ビアフェス」

テーマパーク内に存在するホテル「ブリーズベイマリーナ」のレストラン「ビアファス」。
豪快なステーキやシーフードグリルなどドイツ風の料理が沖縄の素材で楽しめます。
もちろんオリオンビールや泡盛も完備。
すばらしいですね。
お金に余裕があったら行ってました。

オシャレな市営住宅

テーマパーク入口近くにある建物。
ドイツのシュターデ市の旧市街地をモデルにしており、2階〜3階は市営住宅になっています。
こんな家に住みたい。

その他

ステージ広場やシアターがあり、大きなイベントが開催されることも。
毎年夏に行われる「ダンケフェスト」はかき氷早食いとかドイツビール早飲みとか打ち上げ花火とかスターライトコンサートなど催し物が多く楽しそうです。

「ンナト浜」と呼ばれる綺麗な湾岸状の砂浜は地元のこどもたちの遊び場として人気を集めます。

また、敷地内の至る所に南国の花や植物が植えられています。
ブーゲンビリア、クロヨナ、ハイビスカス、タコノキ、ユウナ、アダン、イソマツ、ランタナ、テッポウユリ、グンバイヒルガオ、オキナワスズメウリなどなど。
道の傍らの草花に目を向けてみるのも一興です。

まとめ

日本の南の端に近い島で、中世ドイツの雰囲気や近現代の歴史に触れられる宮古島のテーマパーク「うえのドイツ文化村」。
初めての沖縄であれば必ずしも来るべきスポットではないかもしれませんし、すべてを回る必要はありませんが、ちょっと変わった宮古島のスポットに行きたい時は来てみましょう。
ベルリンの壁を背景に記念撮影できる「キンダーハウス」と、中世ドイツの世界にタイムスリップできる「マルクスブルグ城」は特におすすめです。

場所・地図・アクセス

うえのドイツ文化村
沖縄県宮古島市上野宮国775-1

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